皆さん、新年、明けましておめでとうございます。
2020年がいよいよ始まりました。2019年は令和元年がスタートし、そして2020年には東京オリンピックを夏に控え、ポジティブなムードで新年を迎えられたのではないでしょうか。

写真:雨氷、筆者撮影
第12回NYノマドでは、「価値の源泉を探しに -ダイバーシティ、ソーシャルインクルージョン、愛されるコミュニティ」をテーマに、Part1~5までの様々な経験や考察のシェアを通じて問題提起させていただきます。
- Part1. ダイバーシティとソーシャルインク―ジョンが生み出す新たなマーケット
- Part2. 社会に埋め込まれたインクルーシブデザインと新たな価値の創造
- Part3. 多様な人を惹きつける街、コミュニティを作り続けるニューヨーク
- Part4. 賛否両論、議論を巻き起こす~攻めるグリーン&動物愛護政策
- Part5. 愛されるコミュニティの作りかた
Part1. ダイバーシティとソーシャルインク―ジョンが生み出す新たなマーケット

画像:筆者のFacebook画面に表示されたcuddle+kindの広告

画像:https://www.spirit1053.com/2019/11/08/american-girl-catalog-includes-model-with-down-syndrome/より引用
アメリカだけでなく、世界を代表するお人形、バービーも同様に、昨年2019年に義足や車椅子のバービー、ぽっちゃり体系のケンなどの新たなファッションドールラインを発表し、話題となっていました。


他にも、バービーだけでなく、ケンも、やせ、普通、ぽっちゃり、3つの体形のラインを展開、人種も白人だけでなく、黒人、ヒスパニック系、アジア人と様々です。
さらにバービーの"You can be anything"というシリーズでは、何にでもなれるよ!という力強いキャッチコピーと共に、妖精、アーティスト、アスリート、医者など想像上もしくは現実世界の様々な職業バービーをラインナップし、子どもたちに誰もが、なりたいものなれること、職業に就けること、なりたいものの夢を描くことや働くことの楽しさを伝えようとしています。
学校の先生や看護士、警察官、消防士、フライトアテンダントといった定番の職業から、ヨガのインストラクター、宇宙飛行士、ニュースキャスター、裁判官判事、農場経営者、海洋生物学者、野生動物保護家、養蜂家などへえ~と思うような職業も含む幅広く多様なラインナップで見ているだけでも楽しいです。
子どもの頃からこうしたバービーに触れていると、世界の観方、自分と多様な人々、職業との距離が縮まりそうです。
そして何より、こうした多様なバービーやケンと接し、遊ぶことは、「私が好きなことはなんだろう?私って何?」を自然に考え、"Be myself(私がありたい私自身であること)"を育む一助になるのではないかと思うのです。
アメリカに来た日本人の友人、知人は口々にアメリカは居心地がよいといいます。
その居心地のよさは、人の目を気にしすぎたり、一人ひとりが周りに無理に合わせることなく、"Be myself(私がありたい私自身であること)"であろうとしているからだろうと私は考えています。
子どもから大人まで、一人ひとりが"Be myself(私がありたい私自身であること)"であることは、他者に敬意と慈しみを持ってかかわりあえるベースであり、コミュニティ内に力強くポジティブなエネルギーを生み出す源泉になっているのでしょう。これは私自身も子どもたちにぜひそうあってほしいと願うことの一つです。

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ビジネス、公的な活動問わず、アメリカのこれらの事例から何かのヒントがお届けできれば幸いです。みなさんからのコラムに関するご質問や、こんなことを聞いてみたい、知りたい!というリクエスト、叱咤激励などなど、24時間365日お待ちしております。ではまた次回コラムでお会いしましょう。