NYノマド 第21回 Staycation(ステイケイション)が示唆する顧客提供価値 Prat3

20.10.19 03:22 PM By s.budo

Part3. アメリカで利用できるAirbnbが提供するユニークな宿泊施設&体験

実際に、どんな宿泊施設に泊まれるのでしょうか?


私が今までにアメリカで利用したAirbnbでの宿泊は3回、昨年の夏にニューヨーク州の隣州であるコネティカット州での滞在1回、今夏はアップステイトに1回、そしてニュージャージー州のお隣にあるペンシルベニア州で1回です。


簡単にどんな宿泊施設を利用し、どんな体験をしたのかの概要をご紹介し、こちらのバケイションレンタルの体験についてのイメージを共有させていただきたいと思います。


さてどんなユニークな宿泊施設があるのでしょうか?

Airbnb体験 in アメリカ① ―コネティカット州にある石造りの狩り用キャビン

アメリカで初Airbnb宿泊体験をしたのがこちら、築100年以上という石造りのキャビンです。

画像:https://ja.airbnb.com/rooms/7631195?_set_bev_on_new_domain=1600301855_44up4LKjYKYZK7S8&source_impression_id=p3_1601568763_YN3xRquhOJ9VFGAKより引用
友人家族と2家族の大人4人、子ども3人で夏休みに1泊しました。
自宅からは車でおよそ2時間強ほどのコネティカット州の山間部にあります。

コネティカット州といえば、ニューヨーク市内への通勤圏内とされており、自然も豊富で住環境や教育環境が良いため、富裕層が住まう地域がたくさんあります。


こちらの施設もオーナーが同じ敷地内(の大きなお屋敷!)にお住まいで、一昔前は、このキャビンは狩りをする時に利用していたものだそうで、裕福な人々の優雅な暮らしや文化が垣間見られました。

このキャビンに寝室は特になく、共有スペースにあるソファベッドやエアーベッドで寝るというかたちでしたが、室内には暖炉、地下にはバーが併設され、外には専用の石造りのプライベートプールがありました。
画像:https://ja.airbnb.com/rooms/7631195?_set_bev_on_new_domain=1600301855_44up4LKjYKYZK7S8&source_impression_id=p3_1601568763_YN3xRquhOJ9VFGAKより引用

キャビンの入り口には、こちらも年代を感じさせ、絵本から飛び出してきたような騎士の鎧が飾ってあり、子どもたちは年代物のキャビン探索に大興奮。


よほどインパクトが大きかったのか、今でも私の娘はこのキャビンに泊まった思い出が楽しかったようで、泊まりに行きたいと話します。


残念ながらお天気に恵まれず、気温が低いため、最も期待していたプライベートプールを利用できなかったのですが、外にも日を囲めるファイヤーピットがあり、夕ご飯後はファイヤーピットを囲みながら、子どもたちは焼きマシュマロを堪能し、大人はゆっくりとお酒を飲んで過ごす、そんな時間を過ごすことができました。


夜にはなんと蛍がたくさん飛び交うという幻想的な瞬間も体験でき、この施設でしかできない宿泊体験、時間となりました。

Airbnb体験 in アメリカ② -山のてっぺんにあるアップステイトの別荘の宿泊体験

続いては今夏、大人6人、子ども4人の3家族で8月後半に2泊3日を過ごしたニューヨーク州北部にある別荘です。

画像:https://ja.airbnb.com/rooms/29776836?_set_bev_on_new_domain=1600301855_44up4LKjYKYZK7S8&source_impression_id=p3_1601567346_ogRTtf1MY80jF9Mbよりスクリーンショット画像を引用
Catskillsという冬はスキーリゾート地となる山間部地域にあり、この別荘もなんと小高い山のてっぺんにあります。


周りは木々と草原が広がり、この別荘以外の建物は周りを見渡してもほとんど見えません。赤いブランコが目印で、ブランコからは山々を見下ろす景色が眺められ、なかなかインスタ映えしそうな別荘です。

寝室5部屋、キッチン、ダイニング、そして3つのリビングルームに、地下にはベースメント、トイレ付きのバスルームが2つ、トイレが1つ、外にはテーブルと椅子が併設されたテラス、火を囲めるファイヤーピットという施設面はかなり充実。


3家族はもちろん、4家族で訪れても問題ないキャパシティです。この広さはアメリカならではかもしれません。


実際に訪れてみると、別荘の建物自体、インテリアや家具などはやや経年劣化感や少し前の時代を感じさせるところがありましたが、子どもたちは地下のベースメントから2階の寝室に至る様々な場所で遊び回り、赤いブランコも満喫。
夜は外でファイヤーピットに火を点け、夜はその火を囲んで大人だけで夜中まで安いワインと静かな夜空を楽しんだのでした。
写真:筆者撮影
朝食と夕食は別荘内のキッチンで自分たちで調理し、テラスや広いダイニングで食事を囲みました。


例えば、車を30~40分ほど走らせた場所に食肉を販売する畜産農家のファームがあり、そこで格安のお肉を購入し、テラスにあるバーベキューグリルでステーキを焼いたり、牛タンを丸ごと購入し、懸命にさばいて牛タン焼き肉にチャレンジするなどして楽しみました。


ニューヨークのアップステイトには野菜やフルーツを取り扱うファームや畜産農家もたくさんあり、ローカルな地産地消を楽しむことも可能です。これもローカルならではの楽しみ方の一つです。


近隣にはカヌーなどのウォーターアクティビティを楽しむことができる湖や景観を楽しめるゴンドラ、ピクニックやハイキングを楽しめるトレイル、そして複数のレストランやワイナリーなどがあり、この別荘を中心とした近隣で人込みを避けてゆっくり楽しく過ごそうというコンセプトで選びました。
しかしながら、コロナウィルスの影響でレストランがほとんど営業していなかったり、湖ではウォーターアクティビティ用の道具のレンタルを中止していて利用できないなど、利用を検討していたアクティビティができないことが発生しましたが、別荘内が充実しているため、別荘でできるアクティビティの選択肢があり、天候やコロナウィルスの影響に対しても臨機応変に対応できる点に魅力を感じました。


欲を言えば、2泊3日ではなくもっとゆっくり滞在して、自然の中でのんびり、何もせずに過ごす時間があったらよかったなあと感じています。
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Aya Kubosumi ノマドマーケター

コニカミノルタ、大阪ガスで行動観察やユーザーリサーチに携わったのち、GOB Incubation Partnersを創業。夫の突然の転職に伴い、東京から3歳の娘と夫とともにNY(ニュージャージー)に移住。ノマドマーケターとして、NYの人々、もの、こと、を日々観察、体験したことを素材に、日本の商品開発マーケターの皆さんと共有したいインサイトを綴ります。

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