Part3.若手女性起業家が挑戦する100パーセントゴミなしのショッピング体験
The Wally Shop

創業者のTamara Limさんは20代、前職でアマゾンに勤務し、パッケージングや配送業務に従事していた経験がこのゼロウェイストの食料・日用デリバリーサービスを生み出したと言います。
アマゾンが提供する利便性は消費者にとって大きな価値を提供しているものの、1回だけ利用され、毎回捨てられるパッケージや梱包材はサスティナビリティにネガティブな影響を与えています。
その在りかたを変え、サスティナブルなショッピングの選択肢を提供し、共にみんなで世界を変えていきたいと始めたビジネスがThe Wally Shopです。
全てが再利用可能なパッケージで、100パーセントゴミなしのショッピング体験を提供するこのサービスで、世界のゴミを減らし、きれいにすることが同社のミッションです。
Tamara Limさんはあるインタビューで
と語っています。
サスティナビリティと利便性の価値を同時に両立させるサービスを、これがThe Wally Shopの顧客提供価値の根底といえるでしょう。
若者世代に埋め込まれた、サスティナビリティ意識と行動
Lauren SingerさんのThe Simply Co.のウェブサイトにはこう書いてあります。
このサービスや商品は、
出来る限り安価なコストで作り、たくさん売れれば、それでいいのか。
消費者に使い捨てのパッケージや商品を購買させ続けることは、私たちを取り巻く様々なステークホルダーの現状や未来にとって、どんな影響をもたらすのか。
私たちは本当にこの商品を、サービスを心からよいものだと思っているのだろうか。
常に、問い続けること。
今回ご紹介した企業は恐らく、このようなサスティナビリティの視座を持ち、問いに一つ一つ、丁寧に向き合い続けることで、消費者だけでなく、ステークホルダーにとって、自社にとって、地球にとって、自分自身にとって、よいものを提供しようと努力していると思うのです。
これからの若い世代の生活者や起業家たちは、サスティナビリティのレンズ(眼鏡)をデフォルトで持っています。
今こそ、そのレンズを私たちも掛け直すときです。
サスティナビリティの視座とサスティナビリティが包含する様々なトレードオフや困難を解決する価値を提供し、未来にわたって選ばれ続ける関係性を育みたいですね。
そして今こそ、ミレニアル世代に見習って、”行動から始める”ときではないでしょうか。
それではみなさん、また次回のコラムでお会いしましょう。