NYノマド 最終回 未来に向けた変化の兆し プロローグ

21.12.07 10:19 AM By s.budo

本コラムが最終回を迎えます
皆様への感謝と未来への変化の兆しの共有とともに

皆さん、こんにちは。
早いもので、今月でアメリカ生活丸三年が経過しました。
2018年11月に初めてこちらに来た直後にメ―シーズの感謝祭パレードをマイナス10度という極寒の気温の中で震えながら見たことを思い出します。

この度、来年早々に日本に帰国することが決まり、皆様に永らくお付き合いいただきましたこちらのコラムも今月が最終回となります。
皆様にはこの場をお借りして、35回にわたってアメリカやニューヨークでの生活、出来事などを共有させていただく機会をいただきましたこと、改めてお礼申し上げます。
3年間のうち約半分はコロナ禍、そしてアメリカ大統領選挙、BLM運動やマイノリティへのヘイトクライムに対する運動等、大きな変化のうねりを現地で生活しながら体感する貴重な機会となりました。

この最終回では、3年間の総括ではなく、極めて主観的ではありますが、今、私がここアメリカの現地から感じる変化の兆しを共有させていただき、未来に向かったポジティブな変化に想像をよせて締めくくりたいと思います。
もちろん、アメリカが全てではありませんし、今アメリカで起きているこれらの変化が日本や世界にとって影響をもたらしうるかどうかは不確実です。しかしながら、私が今このアメリカで世界に向けて変化の胎動を感じることをお届けし、このコラムを読んでいただくことが何か少しでも思考の糧のきっかけになればとても嬉しく思います。

  • プロローグ. ホリデーシーズンに不安な影をもたらすオミクロン変異株
  • Part1. 弾丸広告メールによる扇動消費から、スロー&コンシャス販売への変化
     ―アンチ・ブラックフライデー、アンチ・コンシューマリズムを宣言する企業たち
  • Part2. 新たなブランドの役割
     ―ノンバイナリー、インクルーシブなコミュニティ構築ムーブメントの加速
  • Part3&結び. 公正で透明性のあるコミュニケーションと待遇が持続的な成長の源泉
     ―全ての社員の最低給与を7万ドルに引き上げ、売上3倍になった企業

ホリデーシーズンに不安な影をもたらすオミクロン変異株

写真:2019年12月のロックフェラーセンターのクリスマスツリー、筆者撮影
感謝祭(サンクスギビング)の祝日が終わり、こちらアメリカでは本格的なホリデーシーズンに突入しました。
ニューヨーク市で恒例の老舗デパートメ―シーズが主催する感謝祭パレードが完全復活し、街を賑わせました。恒例のマンハッタンにあるタイムズスクエアでの年越しイベントも今年は観覧者の参加を受け入れることが発表されましたが、ほどなくして世界ではコロナウィルスのオミクロン株が脅威となりつつあり、ワクチン接種が完了した世界各国からの旅行者を積極的に受け入れていたニューヨークでもホークルNY州知事がオミクロン株の感染の危機が迫っているとして、11月26日に緊急事態宣言を発令しました。

クリスマスから年末にかけて、また新たな制限措置などが講じられるかもしれません。

12月2日にはニューヨーク市で先月19日から21日に開催されていたアニメイベント"Anime NYC 2021"にミネソタから参加していた男性からオミクロン株の陽性反応が出たとして、アメリカ国内2件目の陽性ケースを確認するとともに、ニューヨーク州知事のキャシー・ホークル氏がこのイベントの参加者にPCRテストを受けるよう呼びかけました
ネガティブなニュースではありますが、各州政府などが連携して積極的に情報を公開し、感染を最大限抑制できるように働きかけている様子が伺えます。
画像:ファイザー社製5歳以上のワクチン予約可能なサイトの一覧、https://covid19.nj.gov/pages/finderよりスクリーンショット画像を引用
11月から、在住しているニュージャージー州では18歳以上の成人に対してブースターショットもしくは3回目のワクチン接種予約が可能になりました。
私も予約がオープンになった当日に、前回2回の接種を受けたドラッグストアチェーン、ウォルグリーンのブースター接種予約をし、接種を受けてきました。

ニュージャージー州ではモデルナ、もしくはファイザー社製のワクチンを接種した場合、両社いずれのブースターショット、もしくは3回目の接種を受けるかの選択を、接種を受ける人が決めることができるワクチン会場が多々あり、ウォルグリーンの予約サイトでも、希望のワクチンショットを指定するカラムが設定されていました。

ニュージャージー州政府が管轄するワクチン接種情報に関するウェブサイトにはワクチン予約探しのためのページ(Vaccine Appointment Finder)が設けられています。郵便番号を入力し、検索したいワクチンサイトのその地点からの距離を設定、予約をしたいワクチン種の3つの情報を設定すると、郵便番号に一番近い距離の順にワクチン接種が可能なサイトの情報の一覧が表示されます。

サイトによっては、この一覧情報に予約のリンクがあり、そのワクチンサイトの予約ページに飛ぶことができます。どこまで情報が正確なのかは分かりませんが、表示結果の一覧の中に、"Appointments available (as of a few seconds ago), 予約可能(数秒前の時点で)"という表記があり、予約可能という情報がどの時点のものなのかが表示されます。すでに予約が埋まっているワクチンサイトの場合、"Waitlist(キャンセル待ち)"の表示が出ます。

こちらアメリカでは病院やクリニックだけでなく、自治体が設置したワクチン会場やドラッグストア、薬局などでも接種が可能ですが、行ったことがない薬局や知らないワクチンサイトも多く、皆が知っている近所のドラッグストアチェーンなどは逆に競争率が高いので、このようにワクチン接種可能なサイトを州政府が一元化してくれているのは非常に便利で信頼感があります。

デザインこそ、無機質で、敢えて言えば、ワクチンサイトの場所を視覚的に確認できるマップ表示形式あって欲しいところですが、州政府の仕事としては十分その責務を果たしているように思います。

さて、私自身のブースターショットは前回2回と比較して最も簡単、かつ短時間で終了しました。
ワクチン接種後はそのロケーションでの15分間の経過観察が推奨されていますが、アメリカだからでしょうか。私の前後に4人ほど接種に来ている人がいましたが、誰一人として経過観察をしている人はいませんでした。前回2回までの接種後は翌丸一日寝込むなど副作用が強めに出ていたのですが、今回は幸いにもほとんどそのようなことはなく、接種患部の痛みのみで済みました。
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Aya Kubosumi ノマドマーケター

コニカミノルタ、大阪ガスで行動観察やユーザーリサーチに携わったのち、GOB Incubation Partnersを創業。夫の突然の転職に伴い、東京から3歳の娘と夫とともにNY(ニュージャージー)に移住。ノマドマーケターとして、NYの人々、もの、こと、を日々観察、体験したことを素材に、日本の商品開発マーケターの皆さんと共有したいインサイトを綴ります。