ニューヨークは夏が始まりました!
季節とイベント楽しみ上手なアメリカ人


パーティに集まった友人も様々。友人同士の繋がりから緩く集まっているので、家族もいれば、女子友もいれば、という様相で、総勢20人強が集まりました。その中で私の知り合いは約半数、芋づる方式に知り合いが増やせるこうしたカジュアルな集まりは新参者にとっては嬉しい限り。子どもは持ってきた外遊び用のおもちゃで遊んだり、公園を散策したり、大人はおつまみやお酒を片手に談笑したり、くつろいだり。大人も子どもも思い思いの過ごし方を自由にできるオープンネスと温かい公共や人々の目もこちらのよいところです。そして、この季節とイベントをみんなでワイワイ楽しめるこうした気軽な集まりをするのがアメリカ人は本当に得意です。
因みに、パーティ好きのアメリカ人は、週末にホームパーティもよく行います。食事は全て手作りのものから、参加者に一品持ってきてもらうポットラック形式、そしてピザなどレストランやファストフード店のデリバリー、スーパーやデリ店、ケータリング専門店でケータリングをするケースなど様々なスタイルがあります。カジュアルなホームパーティの場合は、スーパーのお惣菜やおつまみを購入してたり、ファストフード店でテイクアウトしてというのも多いようです。スーパーによっては、日本のデパ地下のように、様々なお惣菜が充実し、ケースで量り売りされているところもあります。私の自宅の近隣にも、ステーキやチキンフライ、ケパブ、サンドイッチ、様々なサラダ、パスタ、生ハムやチーズ、オリーブの大皿、フルーツ盛り、ケーキなど様々なケータリング料理を販売、配達もしてくれるスーパーがあります。
写真(筆者撮影)
社会的孤立とフードデリバリーサービスの関係?

こうした社会的な繋がりを楽しむ文化がある一方で、最近別のアメリカ人友人と話をしていて気になったのが、アメリカでの“引きこもり”(Hikikomori)です。
彼曰く、アメリカ人はどんどん周りの人との関係性を持たない傾向にあると言うのです。
話題の発端はアメリカのフードデリバリーサービスについてでした。
reference from http://nymag.com/intelligencer/2019/02/the-world-of-american-hikikomori.html
そこで今回はフードデリバリーサービス、とくにオンラインのフードデリバリーサービスを取り上げ、前半ではフードデリバリーサービス市場を支える顧客価値について友人とのディスカッションやオンラインデリバリー市場のデータなどをもとに検討してみたいと思います。後半ではどのようにその顧客価値をサービスデザインやUXなどで具現化し、提供しているのかを、実際に私が利用した3つのオンラインフードデリバリーサービスを取り上げ検討してみたいと思います。
日本の10倍?!巨大なアメリカのフードデリバリー市場

※Platform-to-Consumer Delivery(以下PTCD):レストランやカフェなどを取りまとめたプラットフォームから顧客が自由に選び、プラットフォーム上からオーダーができるデリバリーサービス


1位:DoorDash 27.6%2位:GrubHub inc. 26.7%3位:Uber Eats 25.2%この3社が拮抗しつつ、3社で約8割のマーケットシェアを獲得しています。
引きこもり?家から出たがらないアメリカ人
- プラットフォーム型のオンラインフードデリバリーサービスを利用する顧客のニーズや期待は従来のピザ顧客とは全く異なっている。
- プラットフォーム型オンラインデリバリーサービスは顧客データをもとに顧客の嗜好に応じて注文経験をパーソナライズ。ひとたび顧客がサービスプラットフォームに登録すると、およそ80%が全く、もしくはほとんど他のプラットフォームに移らないため、顧客を獲得した勝者が独占しやすく、顧客がもっとも短時間にサービス登録できるプレイヤーがその恩恵を受ける。
- 時間は最も重要。配達の時間が顧客満足度への最も大きな変数であり、60%の顧客は配達時間をキーファクターとして挙げている。望ましい配達の待ち時間は60分以内。
- 食事は自宅で。ほとんどの注文、すなわち、約82%が自宅からの注文で、職場からの注文は16%。
- フードデリバリーの注文が急上昇するのは週末、特に金曜日、土曜日、日曜日にされる注文が74%と大きなボリュームを占めている。
- 効率性とスピード、利便性重視!
- 自宅ではオフ、家から外にでるのが面倒、人に会うのも面倒
環境要因の違いも
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ビジネス、公的な活動問わず、アメリカのこれらの事例から何かのヒントがお届けできれば幸いです。みなさんからのコラムに関するご質問や、こんなことを聞いてみたい、知りたい!というリクエスト、叱咤激励などなど、24時間365日お待ちしております。ではまた次回コラムでお会いしましょう。