2020年総括-Zoom飲みを頑張った人の話
Zoom飲みへの移行
私が最後にオフラインでの飲み会をしたのは3月上旬。その頃すでにコロナの話は出ていたため、体調不良者は参加しないというルールで開催し、実際2名が発熱はないものの咳があるという理由で欠席しました。その後コロナが拡大し、自身の主催するイベントから罹患者を出してはならないと決め、Zoomを契約。緊急事態宣言が発令される直前の4月4日から第一回目のオフライン飲み会を実施しました。
ちなみに、記念すべき第1回はなんと、海外へ移住したオフ会の常連3名、海外への留学経験のある常連1名、海外へ移住したばかりの会社の元後輩1名とZoomの良さを全開にして会議を行いました。テーマはフリーでしたが、久々に連絡をとった仲間のためお互いの近況を報告することで会話は進み、1回目はかなりイレギュラーな催しとなりました。
その後はそのような海外とつなぐようなことはなく、第2回目以降は普段のオフ会の舞台をオンラインに替える形で取り組みました。
Zoom飲み会移行 前期:緊急事態宣言~7月
Zoom飲みに移行してまず感じたのは、Zoom飲みのハードルの高さです。
当初、家は居酒屋よりも距離が近いし飲み物食べ物のコストも安いから参加者は多いだろうと思っていました。確かに、安くて近い居酒屋であれば、普段の居酒屋よりも魅力的でしょう。
しかし、メンバーは家を、近くてコスパのよい居酒屋とはとらえられておらず、あくまで家(プライベートな場所)としてとらえており、誘うのは困難でした。
これまでは家に入るまでの時間を参加者から割いてきましたが、家にいる時間を割いてもらうのは大変でした。オンラインへの抵抗感も重なったため、「家族が家にいるので参加できません」「オンラインでの会話は苦手です」というような至極まっとうな断りをいくつか受けました。そのため、遠方で普段なら物理的に会えないメンバーを積極的に取り入れ、会を維持しました。
物珍しさも重なり、この頃までは普段通りやそれ以上の参加者を維持しながら開催してきました。
Zoom飲み会移行 中期:8月~10月
8月を過ぎ、感染者数の増加もあったものの緊急事態宣言が再び出されることもなかった夏ごろ。開催してもいつもより人数が集まらない状態になってきました。Zoom疲れもあったと思いますが、以前よりも社会が人と会いやすい環境になったことで、直接会えることに対して、オンラインのつながりがあまり魅力的に感じなくなったのだと思います。Zoom飲みって実際盛り上がるんですか?という質問を受けたこともありました。この頃は、てこ入れのために、何か具体的なテーマを設けて開催するなどの取り組みを行いました。
Zoom飲み会移行 後期:11月~ 第三波到来
参加者が減りつつあった飲み会のてこ入れのため、いろいろなテーマで飲み会を盛り上げてきましたが、元々は何も用意せず気楽に見返りを求めないメンバー同士での雑談がメインだったので主催者の私が疲れてくる頃でした。そこで思い切って、過去のオフ会のように何も考えずにフリートークで開催したところ、参加者が上昇しました。
個人的な推測ですが、コロナの第三波の影響でしょう。冬季に入り活発化したコロナの前に自粛の空気が高まり、不要不急の外出がしづらい環境の中において、不要不急の集まりの価値がぐっと上がったのではないかと考えています。ここにきて緩い集まりであることが強みになったのではないかと思います。
2018年 | 2019年 | 2020年 | ||
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① | 4~12月の開催数 | 10回 | 9回 | 13回 |
② | のべ参加人数 | 56人 | 59人 | 87人 |
③ | 重複なしの参加人数 | 38人 | 36人 | 47人 |
④ | ③のうち新規参加した人数 | 14人 | 12人 | 8人 |
⑤ | 1回あたりの参加者(②÷① | 5.6人 | 6.6人 | 6.7人 |
⑥ | ③÷① | 3.8人 | 4.0人 | 3.6人 |
⑦ | 新規参加者の割合(④÷③) | 37% | 33% | 17% |
開催数
2020年が一番開催回数の多い年となりました。
2020年については4~8月までの開催数が特に多く、開催回数を押し上げました。オンラインだから開催しやすかったとみることもできるかもしれませんが、どちらかと言えば前半は単に物珍しさから気合を入れて開催したことが原因だと思います。
参加人数
続いて参加人数を比較してみます。開催数は違うので1回あたりを参加者数で比較すると以下になります。
平均的な参加人数は2020年が若干高いように見えます。各月の参加人数の平均を示したのが次のグラフになります。人数がない月は開催がなかった月となります。
こう見ると2020年は人数の変動が多く、冒頭の所感で書いた通り、4~7月までは参加者が多く、8~10月では人数が減り、後半でまた参加人数が増えています。
参加人数(重複なし)÷開催数
1回あたりののべ参加人数ではなく、重複なしでの参加人数を開催数で割ったものが以下です。
新規参加者の傾向
参加人数(重複なし)に対する初参加者の数を表したのが以下の値になります。
総括
以上の振り返りから、2020年のオフラインとオンラインの特徴は以下のような位置づけとなります。
開催頻度 | オフライン<オンライン |
参加者数 | オフライン≒オンライン |
参加者の多様性 | オフライン>オンライン |
新規メンバーの勧誘 | オフライン>オンライン |
上記の項目だけ見るとやはりオフラインの方が、深く結びつくコミュニティとしては優れていると言わざるを得ません。ただ最近はオフラインの方が優れているからオンラインは参加しないではなく、オフラインの方はいいのは分かっているが、それにこだわって交流の機会を失うのは避けたいと思う参加者も増えてきておりますので、来年はオンラインの制約の中で、その良さを最大に発揮できるように取り組んでいきたいと思っています。