第9回 オフラインコミュニティ『異業種交流の会のフリートークで実際に話されている話題』

20.04.08 04:34 PM By s.budo

私は自身が作り上げてきたオフラインのコミュニティをこれまで紹介してきましたが、何か特定の問題に取り組むのではなく、敢えて議題や解決を強制しないことで気軽な雰囲気を作ってきた、というような説明をしてきました。

そして、その緩さから開催数が70回を超える会を構築したとも説明しましたが、その楽しく話してきた内容について今回は紹介したいと思います。会ごとに話される内容は、事前に予期できずランダムに近いので、何の話が聞けるかはわからないという不安定さはあるものの、通してみると次に紹介するような内容が交わされ、参加者をひきつけています。



今回は一つ一つ紹介してきましょう。

※私がこれまでに作り上げたコミュニティのコラムはこちら

話題1. 成功談、武勇伝

社会人が集まることで得られる情報の一つとしてはそれぞれの仕事やプライベートでの成功談や武勇伝があります。実際に私も多く聞いていましたが、そのような成功談は案外整然とした理屈から生まれるのではなく、そんな方法でいいのか、というようなケースが多く、そのような新鮮な発想を得ることが出来ます。また得てしてそのような解決方法は抽象化して考えることで、広く応用することも可能です。


面白い武勇伝を持つ人には、新しいメンバーが来た場合に、再度お話しするように頼むようにしています。

幸い、メンバーには自分から武勇伝を語りだすタイプはあまりいないこともあり、結果的に自分がいいと思っている武勇伝を無理に押し付けるような、質の悪い上司みたいなことは避けられているのも大きいと思います。

話題2. 失敗談

成功談の一方で失敗談もコミュニティには集まってきます。


他社の失敗談は成功談に比べて、公な場では聞くことが出来ないものなので、失敗した理由や回数に関する情報は、自身が何か取り組むうえで重要です。

業種によってその差はあるのですが、だからこそ同業者のそういった情報に触れられた際は特に貴重な情報になります。

話題3. 処世術、社内政治

社会人が集まることで得られる情報として、社内での立ち振る舞いについて知ることもできます。


会社が違っても共通点は意外と多く、様々な示唆をもらうことが出来ます。

提案を効果的に通すためにうまくいった実例や、新規提案活動を継続させる中間報告をやり方、優秀なパートナーや人材の見分け方といった内容は私自身も参考になりました。また普段から当たり前や常識だと思っていることでも、他の人にとっては貴重に感じてもらえることもあり、比較的情報の循環がうまく行えているテーマになっています。

話題4. 業界情報

交流相手が属する業界についての知識や考え方も知ることが出来るのがオフラインコミュニティのメリットです。


飲み会での作法から将来の動向予想や海外の現状など様々な情報を得ることが出来ます。こういった情報の中で特に大事なのは業界に属する人間の考え方や価値観です。同じ業界にいるだけであって似ている部分は多いですし、考え方がわかるとその業界に対して、未知のイベントが発生しても、彼らがどのように考え取り組むのだろうという仮説を想像できるようになります。


どのような事例か、詳細はここで語ることは出来ませんが、同一の業界に対して市場調査を行う際には、事前のシミュレーションに利用したり、全体の関係性を俯瞰したりすることで、私もこれまで自身の行う市場調査前に有用な情報を入手してきました。
業界について知りたいのであれば、その業界のイベントに参加することで、雰囲気を知ることもできるとは思いますが、砕けた場なので特に仕事や目的に直結するか気にせず、リラックスして話をすることが出来るのもいい点です。

話題5. 各企業の情報

私のコミュニティは現在150名以上の人が参加しており、誰でも知っている有名企業や話題のサービスやプロダクトを展開している会社などに属するメンバーも多くいます。

守秘義務があるのですべて聞けるという訳ではありませんが、各企業の様子や仕事の仕方などについて知ることが出来ます。

社外でも有名になっている企業独自の制度や福利厚生、またどんな人が働いているのか、どんなワークフローで働いているのか、気になっている部分もピンポイントで知ることができます。

話題6. ビジネスモデル談義

私のコミュニティではビジネスについて話すことも多いのです。

ビジネスモデル当事者ではないと正解とならないかもしれませんが、当事者でなくとも様々な企業のビジネスモデルについてお互い仮説をぶつけ合うことで成功する要因などが見えてきます。

特に私がこれまで得てきたビジネスモデルに関する仮説については、ネットなどではなかなか見かけない意見もあり、あれこれ想像することそのものが楽しいです。

話題7. 技術・知識

技術に関する情報も基本的な用語説明から実践的な部分までじっくりと聞くこともできるのがオフラインコミュニティのいいところです。


誰でも働いていればその職業に関してのスペシャリストですし専門的な知識、技術、経験を知ることが出来ます。公開できる範囲で言えば、ブロックチェーンやデータアナリティクス、マーケティングにおけるペルソナ、インタビューや行動観察の手法などといった知識について共有しあってきました。

社外への外部講習を行った講師が参加した場合は、プチ講義になることもありました。参加人数が少ない場合は質問も気軽でより深く理解できるようになります。

話題8. 業界変遷

参加者の最年長は70代ですが、自分自身よりも上の世代に会えば、過去に何があったのか?というような知識も得ることが出来ます。

それらの情報は現在起こっている事象につながっていることも多く、歴史や経緯を知ることが出来ます。
今では当たり前のことが
当たり前でなかった時の話や 、歴史を変えるような出来事に立ち会った当時の視点などは、自身の既存概念を見つめなおすいい機会になります。 

話題9. 次世代交流

8では、上の世代の交流から歴史や過去が学べるとコメントしましたが、自身より若い世代の人を交流することで未来が学ぶことが出来ます。自身より下の世代は、今は未熟であっても将来はビジネスや時代の主力となる世代で彼らの考え方や行動に触れることは未来を学ぶと言っても過言ではありません。何を知っていて、何を知らないのか。どのような文化や制度に触れてきたのか、何に関心があり、何をしてきたのかといった事実を得ることで、かれらの考え方や、次世代にとって求められるもの、次世代が使いづらいと思っているものについて知ることもできるのです。


最近は平成生まれと会うこともあり(その言い方がもはやギャップを感じさせますが)なかなか刺激的です。


ということで今回の内容、情報源についてまとめると以下になります。

CONCLUSION

話題入手元
1.成功談、武勇伝メンバー全般
2.失敗談メンバー全般
3.処世術、社内政治メンバー全般
4.業界情報特定の業界に属するメンバー
5.各企業の情報各企業に属するメンバー
6.ビジネスモデル談義メンバー全般
7.技術・知識特定の技術を有するメンバー
8.業界変遷上の世代
 9.次世代交流下の世代

次回は、メンバーの中でもより専門的なメンバーと交わした情報を中心に紹介させていただきます。

プロフィール
Ito. As IS アイディエーションエスノグラファー


電子機器メーカーのマーケティング担当。新規技術開発、新規事業開発部門に所属しながら市場調査や企画、新規事業創出プロセスの構築に従事。業務の傍ら、複数のベンチャー企業のインターンシップに参加し、販促や商品企画に携わった後、会社の副業解禁に伴いmo4maにGoodwill Partnershipを締結して参加。エスノグラフィー(行動観察)を基にしたアイディエーションを得意し、市場観察の一環として独自のネットワークを構築、様々な調査設計を始め、商品開発の企画支援、外部マーケターズパネルの運営を行う。




パロアルト研究所認定エスノグラファー PARC certified fieldworker 資格取得