保険会社から無料で配布される搾乳機(ブレストポンプ)の狙いは?
Part1でご紹介したベビーレジストリーに続いて、もう一つ無料で驚いたことと言えば、搾乳機です。
これは医療保険会社から出産予定日の1か月ほど前に届けられるもので、加入している医療保険会社やプランにより利用できる搾乳機や価格が異なりますが、アメリカの医療保険会社のほとんどは搾乳機を配布しているようです。
医療保険については今回のコラムでは詳説しませんが、日本のように国民健康保険、健康保険組合といった公的もしくは半公的な医療制度は高齢者や低所得者向けに一部存在するものの、多くの人は民間の医療保険に加入し毎月の保険料を支払うことで、医療サービスを受けた際に保険がカバーする範囲で自己負担額を支払うシステムになっています。
ちなみにアメリカの医療はかなりの高額で、例えば、生まれたばかりの私の息子がミルクアレルギーでERにお世話になり、さらに2泊3日入院したケースですと、様々な検査や入院費用、急患対応、投薬など含めて、病院からの総額請求は数万ドル(日本円でおよそ数百万円)!でした。
迂闊に病院にも行けません。
自分自身が少し体調を崩したという状態ではほとんど病院に行くことはありません、といいますか、いくら治療費がかかるかを考えるだけで行く気になれません。
もちろん、この全額ではなく、保険会社のプランにしたがって、例えば、総額の1割、2割といった自己負担額を支払います。


画像:筆者の保険会社を利用した場合の搾乳機のオプション案内のウェブページ
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