今回は、様々な要因から価格の見直しや価格設計が求められる現在、改めて、マーケティングの直球テーマとも言える古くて新しい価格を考察してみます。
近年、スマートプライシング、バリューベースプライシング、ダイナミックプライシングやサブスクリプション等の新しい価格手法が登場していますが、全ての商品に適用できる万能な価格手法で無く、いまだに多くの企業において価格は、競合関係、顧客満足(価値)、自社利益のバランスに腐心する難題です。もっとも全く新しい商品で無い限り、競合他社との比較優位(劣位)、既存顧客の評価、利益目標が過去の延長上にあり、おのずと価格もその範囲から大きく逸脱するこ...
最後にご紹介するのは、CEO自らが自分の給与を大幅に削り、社員の待遇の大幅改善にコミットしてコロナ禍の経営難を乗り越え、成長を続けている企業からの変化の兆しです。
ダン・プライス氏(Dan Price)率いるシアトルのグラビティ・ペイメンツ社(Gravity Payments)は2004年創業のクレジットカードの決済システムやオンラインペイメント関連のサービスを提供するスタートアップです。
6年前の2015年にダン・プライス氏は自身の110万ドル(日本円でおよそ1億2千400万円)の報酬をカットし、その代わりに130人全ての社員の給与を7万ドル(およそ790万円)以上に引き上げました。
彼の報酬も同...
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