戦国時代は、「私」の追求が武力をもってなされた下剋上の時代であった。またこの時代に有効なのは、本人の実力である「器量」だけであった。


下剋上とは、従来の権威・従来の秩序を否定することである。しかし戦国時代においても従来の権威・秩序が完全に否定されたわけではない。幕府や、将軍を背後にもつ守護職の権威はなお存続していたからである。ただし、従来の権威は存在していたのにもかかわらず、もはや人々の行動を規制することは不可能に近かった。


ではこの時代に新しく登場してきたものが何であったかというと、それは個人の実力である。当時の表現でいうと、「器量」に対する評価であった。そしてまた下剋上をしのぐには、従来の権威...

これまで、私のコラムでは、異業種交流を行うコミュニティの創出に関してのノウハウを語ってきました。

特に第3回のコラムなどでメンバー同士の組み合わせについて、その人の性質や職業をどのように組み合わせるか?という点について語りましたが、今回は別の視点で組み合わせについて見てみましょう。

それは、参加した時点においてお互いが知り合いであったかどうかという点です。
知らない人ばかりのところに行くのもどうかと思いますので、そのあたりを開催する際には工夫しているつもりですが今回は実態を見ていきましょう。
ソーシャルディスタンスの距離が、2m、1.5m、1mとだんだんと狭まっている(2020年7月の国内外指針)。一方、未だディスタンスの認識そのものは国や世代によって必ずしも一様ではない。


剣道における「間合い」は、今世の中で言われているディスタンスと本来の意味する所は異なるが、危険を察知する技術、極意という観点を援用し、人の処し方、社会の在り方を考察してみる。


身体の動きの中には弛緩と緊張のリズムがある。それは「間」と「間合」のリズムであり、剣道の立会いにおける「攻め合い」や「駆け引き」そして「勝敗」に大きな影響を及ぼしている。しかし、これは決して一定ではない。一定のリズムでの攻防だと、相手は簡単に...

私は自身が作り上げてきたオフラインのコミュニティをこれまで紹介してきましたが、何か特定の問題に取り組むのではなく、敢えて議題や解決を強制しないことで気軽な雰囲気を作ってきた、というような説明をしてきました。そして、その緩さから開催数が70回を超える会を構築したとも説明しましたが、その楽しく話してきた内容について今回は紹介したいと思います。


会ごとに話される内容は、事前に予期できずランダムに近いので、何の話が聞けるかはわからないという不安定さはあるものの、通してみると次に紹介するような内容が交わされ、参加者をひきつけています。


前回は比較的多くのメンバーから聞きやすい話題、本人の年齢や職業に由来する...

私は、持田盛二 範士十段に一度だけ稽古をお願いしたことがある。当時、持田先生は83歳、私は19歳だった。

持田先生は、剣道に品位・風格が現れなければならないと言われた。

剣道における品位・風格とは何か。

「花に例えれば香のようなものである。香りが漂ってくるような剣道でなければならない」ということである。


どんなことをしてでも、どんな格好をしてでも勝てばいい、というものではない。
私は剣道観=人生観と捉えている。
それゆえ、どのように我が人生を送るか、ということが確立していれば、自ずと剣道観もそのようになってくるはずだ。剣道では性格が表れる。人それぞれ自分の人生観に沿った剣道をするようになる。

それが剣風とい...